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牧野 仁史; 宮原 要; 岩田 浩*
Migration '93, 0 Pages, 1993/12
ニアフィールドにおける水質変化(pu,酸化還元電位イオン濃度)を理解することは、高レベル放射性廃棄物ガラス固化体からの放射性核種の放出と移行の評価にとって重要である。ガラス固化体近傍での水質変化に影響を与える要因の一つとして、オーバーパック腐食生成物やガラス固化体の溶解が考えられ、溶解の進行に伴い徐々に二次鉱物の沈澱及び水質変化が生ずる。本研究では、オーバーパック腐食生成物やガラス固化体からの鉄の溶解反応の進行に伴う水質変化を評価することを目的とした反応経路計算を行った。解析では、pHや硫酸、炭酸、燐酸濃度等を初期溶液のパラメータとし、溶解により鉄を供給する腐食生成物として磁鉄鉱(Fe3O4)、ガラス固化体成分として赤鉄鉱(Fe2O3)を仮定した。また、地球化学コードEQ3/6を用いた反応経路計算では、初期溶液がまず腐食生成物(磁鉄鉱)と反応し、その役ガラス固化体(赤鉄鉱)と反応するとし
油井 三和; 芦田 敬
Migration '93, 0 Pages, 1993/12
ガラス固化体からのPuの放出及びベントナイト中の移行挙動を研究するため、Pu含有ホウケイ酸廃棄物ガラスを蒸留水で飽和させた圧縮Na型ベントナイトに埋め込んだ移行試験を室温・大気雰囲気にて実施した。これらの条件下では、Puのガラスからの浸出、圧縮ベントナイト中の拡散・収着が同時に起こると考えられ、本試験によりベントナイト中のPuの複合移行挙動に関するデータを取得した。本報告では、各々の実験データ及び既存の評価式によって解析を行ったモデリング結果と本実験結果を比較した。Pu含有ホウケイ酸廃棄物ガラスは模擬ホウケイ酸廃棄物ガラス(P0798)にPuO2粉末を加え、白金るつぼに入れ、電気溶解炉にて1300で2時間溶融して作製した。浸出試験はPu含有ホウケイ酸廃棄物ガラスを用い、MCC-1法にて実施し、426日までの浸出液中のPu濃度を測定した。拡散係数はPu溶液を用い、Puのみかけの拡散係数を
牧野 仁史; 宮原 要
Migration '93, 0 Pages, 1993/12
人工バリアとの反応による水質変遷(pH、酸化還元電位、イオン濃度)の評価は、ガラス固化体からの放射性元素の放出と移行に影響を与えるため重要である。水質に影響を与える要因の一つとして、人工バリアから溶出する溶存鉄の影響が考えられる。本研究では、溶存鉄の水質(特に配位子濃度)への影響を、二次鉱物の生成を考慮しつつ、鉄の供給源としてのオーバーパック腐食生成物とガラス固化体の溶解反応の進行に伴う反応経路計算により評価した。評価の結果、初期のpHや配位子濃度により反応経路は異なるものの、鉄供給源との反応により配位子濃度(特に溶存硫黄濃度)が減少する可能性があること、およびpHが変化する可能性があることが判った。また、配位子濃度の減少やpHの変化の傾向は、鉄の供給源の溶解反応と鉄-配位子鉱物の沈澱反応の組合せにより概略説明できた。さらに、これらの反応が進んだ場合、吸着挙動や拡散挙動に影響を与える可能
芦田 敬; 油井 三和
Migration '93, 0 Pages, 1993/00
Pu含有ホウケイ酸廃棄物ガラスを蒸留水で飽和させた圧縮Na型ベントナイトに埋め込んだ移行試験を室温にて実施した。これらの条件下ではPuはPu含有ガラスからの浸出、圧縮ベントナイト中の拡散・収着が同時に起こることが考えられ、本試験によりベントナイト中のPuの複合移行挙動に関するデータを取得した。本報告では、実験結果とモデリング結果を比較した。Pu含有ホウケイ酸廃棄物ガラスは模擬ホウケイ酸廃棄物ガラス(P0798)にPuO2粉末を加え、1300で2時間、白金ルツボ内で溶融して作製した。モデリングにおいて使用した各パラメータは、複合試験とは独立な以下の各個別試験により得た。Puの浸出挙動はMCC-1法試験、拡散挙動は同じ種類のベントナイトにPu溶液を塗布した拡散試験、収着挙動はベントナイト共存液中にPu溶液を添加したバッチ試験から各々メカニズムを考慮して設定した。これらのパラメータを用い、複